元衆議院議員の山尾しおり氏が、夏の参議院議員選挙における国民民主党の比例代表公認を突如として取り消され、物議を醸しています。
この記事では、山尾しおり議員が何をして公認取り消しになったのか、
理由とされる倉持麟太郎氏との関係や過去に起きたガソリン問題について検証していきます。
山尾志桜里は何をしたのか! スキャンダル3選
山尾志桜里氏が国民民主党から公認取り消しを受けた背景には、主に以下の3つの深刻なスキャンダルがあります。
- 2017年に報じられた不倫疑惑
- “地球5周分”と呼ばれたガソリン代不正計上問題
- 議員パスの私的使用疑惑
1つずつ見ていきましょう。
①不倫疑惑:倉持麟太郎弁護士との関係とは?
山尾志桜里氏の最も重大なスキャンダルは、既婚者でありながら同じく既婚者の倉持麟太郎弁護士との不倫疑惑です。週刊文春によって詳細に報じられたこの問題により、山尾志桜里氏は民進党政調会長の辞任を余儀なくされました。2025年6月10日の記者会見でも、山尾志桜里氏は「極めて未熟だった」と釈明しましたが、具体的な説明は避け続けました。
②ガソリン代不正計上問題の詳細(“地球5周分”)
さらに深刻な問題として、ガソリン代の不正計上疑惑があります。
政治資金収支報告書で年間約230万円のガソリン代を計上していたことが判明し、計算上地球を約5周できる距離分のガソリン代となることから「ガソリーヌ」という蔑称で呼ばれるようになりました。
③議員パス私的使用などの問題点
加えて、「国会議員鉄道乗車証」の私的使用疑惑も浮上しています。
マッサージ店への立ち寄りや私的な移動に議員パスを使用していたとの報道もあり、公私混同の問題が指摘されています。
山尾しおりが国民民主党から「公認取り消し」された具体的理由は何!
山尾しおり氏が国民民主党から公認を取り消された主な理由は、
- 過去の不祥事に対する説明責任を果たせなかったこと
- 党内外からの強烈な反発
これに尽きるでしょう。
山尾氏が記者会見で行った説明は以下のとおりです。
不倫疑惑について
山尾氏は不倫疑惑について

8年前に説明したことがすべて



この場で新たな言葉を紡ぐことは控えさせていただきたい
と繰り返しました。
また、2020年に不倫相手とされる倉持麟太郎氏の元妻にあたる女性が自死していたことに関する報道について問われると、



申し訳ないのですが、事情を存じ上げません



関係先に迷惑がかるので、この場で話すことはできない
と、ゼロ回答とも言える答弁をくり返しました。
ガソリン代の不正支出問題
過去に取り沙汰されたガソリン代の不正支出問題については



すべて秘書の責任であった
と主張しました。
議員パスの不適切利用



私的な用事を済ませたのは事実でした



直接会って謝罪しなかったことが問題だった
山尾志桜里氏の「議員パス不正利用」とは、国会議員に与えられるJR全線無料乗車パス(議員パス)を、本来認められていない私的な目的で繰り返し利用していた問題です。
駅ビルのマッサージ店や飲食、買い物などを済ませた後、かつて不倫疑惑が報じられた倉持麟太郎弁護士の自宅に向かう際にも議員パスを利用していたとされています。
榛葉賀津也幹事長によると、全国の都道府県連や地方自治体議連から「山尾しおりの公認見送りを求める声」が相次いで寄せられたとのことです。
会見後も「疑問を払拭する内容ではなかった」との意見が多数集まり、両院議員総会での公認取り消し決定に至りました。
倉持麟太郎氏との関係と現在の動向
倉持麟太郎氏とは?経歴と山尾氏との接点
- 名前:倉持麟太郎(くらもちりんたろう)
- 生年月日:1983年1月16日
- 出身地:東京都渋谷区
- 学歴:慶應義塾大学法学部法律学科卒業(2005年)、中央大学法科大学院修了(2008年)
- 経歴:2012年弁護士登録
- 家族構成:2015年結婚、男子誕生
- 専門分野:離婚・男女問題、企業法務
- 著名な実績:山尾志桜里(山尾しおり)衆議院議員の政策顧問
山尾しおり氏が民進党の政調会長だった当時、倉持氏は政策顧問を担っていました。
2人の不倫関係が報道されたのは2017年のことです。
不倫報道後も政策顧問として関与:その実態
不倫報道後、山尾氏は民進党を離党しましたが、無所属で衆議院選挙に出馬して当選。
不倫疑惑は否定したものの、倉持氏を自身の「政策顧問(政策ブレーン)」として正式に起用しています。
現在、倉持氏は弁護士業務に注力(Next代表、訴訟活動など)
山尾しおり(菅野志桜里)のプロフィール


基本情報
- 本名(戸籍名):菅野志桜里(かんの しおり)
- 活動名:山尾しおり(やまお しおり)
- 生年月日:1974年7月24日
- 出身地:宮城県仙台市
- 職業:弁護士、政治家、元検察官
- 所属:国民民主党(参議院全国比例区 第9総支部長)
- 当選歴:元衆議院議員(3期)
学歴
- 聖徳学園小学校
- 東京学芸大学附属大泉中学校
- 東京学芸大学附属高等学校
- 東京大学文科一類入学、法学部卒業(1999年)
経歴
- 2002年:司法試験合格
- 2004年:検察官任官(東京地方検察庁、千葉地方検察庁、名古屋地方検察庁岡崎支部などに勤務)
- 2007年:検察官退官、民主党公認で愛知7区の候補者となる
- 2009年:第45回衆議院議員総選挙で初当選(民主党公認・愛知7区)
- その後、衆議院議員を3期務める
- 2018年:離婚により姓を「菅野」に戻すが、政治活動では「山尾」を継続使用4
- 2025年:国民民主党から参議院比例代表候補として活動
その他の活動・特徴
- 幼少期にミュージカル「アニー」の主役を務めた経験あり
- 弁護士としても活動し、国際人道プラットフォーム代表やIPAC(対中政策に関する列国議会連盟)日本事務局長も務める
- 一児の母
- 政治分野では安全保障や憲法、ジェンダー政策などに積極的に取り組んでいる
エピソード
- 民主党時代は小沢一郎氏にスカウトされたとされ、党内外で注目を集めた
- 民進党幹事長に内定したこともあるが、党内事情で見送りとなった経験もある
まとめ
今回、山尾しおり元衆議院議員が国民民主党の比例代表の公認を取り消された件について、
理由とされる、倉持麟太郎氏との関係性や、ガソリン代の不正問題について検証してみました。
疑惑については否定した山尾志桜里氏でしたが、説明責任が果たせておらず、世間の反応を見ると、公認取り消しもやむを得なかったのではないかと思われます。
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